User Columns
みんなのコラム
介護現場で働く方々が共有する、現場ノウハウ・キャリア・気づきの集まり。
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「見るだけでいいんですよ」とケアマネさんに言われた日、初めて施設見学に行った話
見るだけでいいんですよ、決めなくていいので。 先月、ケアマネさんにそう言われたとき、わたしは正直ぴんときませんでした。父はまだ家にいます。歩行器を使えば伝い歩きもできるし、デイサ…
夜勤明けに二階へ上がる階段の三段目で、ふくらはぎが攣りそうになった朝
夜勤明けの朝、母の部屋がある一階から、着替えを取りに二階へ上がる。三段目まで来たところで、右のふくらはぎがぎゅっと固まって、思わず手すりをつかんだことがあります。 痛みというより…
素敵なコラム紹介 #5|静かに削れていくものへ
素敵なコラム紹介 5|静かに削れていくものへ けありんぐ編集部です。「素敵なコラム紹介」も、今回で第5回を迎えました。いつも読んでくださっている方も、今日はじめて出会ってくださっ…
巡視の順番を、部屋番号順からやめた日
「三時にコールが鳴って、駆けつけたらもう床に座り込んでいらっしゃいました」。 先週の夜勤明けのミーティングで、まだ経験の浅いスタッフがぽつりと言った一言が、わたしの中でずっと引っ…
「手伝おうか」と夫に言われた夜、頼み方を三つに絞った話
「手伝おうか」と夫が言ったのは、火曜の夜9時半でした。父の家から帰ってきて、まだコートも脱いでいません。キッチンの明かりだけをつけたテーブルに、通院バッグとお薬手帳を置いた、ちょ…
母の背中を洗うたびに、股関節の前が突っ張っていたわたしへ
母の入浴介助で、浴槽のふちをまたぐ足を後ろから支えた夜がありました。中腰のまま両手を伸ばし、母の体重がふわりと浴槽の外へ抜ける瞬間だけ、わたしも息を止めます。またぎ終えた拍子に、…
歩行器のグリップに、指一本分のテープを貼った日
朝の光がまだ薄い、7月にしては少し涼しい朝でした。面会前に歩行器のグリップの高さを見て、わたしは手を止めました。79歳の女性の方が、いつも使っている歩行器です。グリップの位置が、…
「その5つ、どう書けばいいの」と弟に聞かれた夜、きょうだいLINEの言い回しを渡した話
弟から「その5つ、実際どう書けばいいの」とLINEが来たのは、退院前カンファまであと4日という、月曜の夜10時過ぎでした。実家からの帰り道、車の中でスマホを見たら、既読のついたメ…
夜勤の記録用紙に屈み込むたび、首の付け根が固まっていたわたしへ
夜勤の記録用紙に向かって、何度目かのペンを置いた瞬間、首の付け根がジンと痛みました。時計は深夜2時を少し過ぎたところ。申し送りノートに屈み込んで、肩は動かさないまま首だけを前に落…
娘さんが置いていった、ふわふわの新しいスリッパを前に迷った日
面会の帰り、88歳の方の居室に、紙袋がひとつ残されていました。中身は真新しいスリッパ。淡いピンクで、履き口にふわふわのボアがついた、見るからに暖かそうなものでした。 「娘が買って…
父が「めまいがする」と電話をかけてきた夜、先に決めていた順番で動いた話
三ヶ月前、父が退院してまだ十日ほどの、水曜の夜九時半のことです。実家からの電話が鳴って、出ると父の声が少し変でした。「なんか、めまいがする」。それだけ言うと、父は黙ってしまいまし…
母を支える手首が、洗濯物を絞れなくなった朝
夜勤明けの朝、洗面所で洗濯物を絞ろうとしたら、右手首から前腕にかけてピリッとした痛みが走りました。何の変哲もない動作なのに、力が入らない。手のひらを返すと、じんわりとした重だるさ…
素敵なコラム紹介 #4|介助のあとに残るもの
素敵なコラム紹介 4|介助のあとに残るもの けありんぐ編集部です。「素敵なコラム紹介」も、今回で第4回を迎えました。約3週間ごとにお届けしているこの連載では、日々たくさん寄せられ…
夜勤明けの申し送りで、いつも聞かれる「これ、一人でいいんでしたっけ」
夜勤が明ける少し前、まだ薄暗い廊下で、若いスタッフさんに呼び止められることがあります。「〇〇さん、移乗って一人でいいんでしたっけ、二人でしたっけ」。理学療法士として、この特養に1…
リハビリの視点を広げる:血液データから読み解く「その人らしい生活」の土台
リハビリは「動作」だけではない 介護やリハビリの現場で日々奮闘されている皆様、本当にお疲れ様です。私たちは日々の業務の中で、どうしても「歩行訓練」や「ADL(日常生活動作)の向上…
デイサービスに「行きたくない」と言っていた父が、将棋盤の前で機嫌が変わった話
デイサービスの送迎車が最初に家に来た、その火曜の朝のことを、わたしはよく覚えています。玄関で靴を履かせようとしたら、父が急に動きを止めて、「行きたくない」と、ぼそっと言いました。…
夜勤明け、コーヒーを淹れ忘れて家を出た朝に気づいた、燃え尽きの小さな合図
夜勤明けの朝、玄関で靴を履きながら、ふと手が止まりました。今日、コーヒーを淹れていない、と。 わたしにとって朝のホットコーヒーを淹れる数分は、夜勤明けの体を地面に戻すための、小さ…
家族面談の前、玄関で息子さんが言った一言を記録に残していなかった日
「もう少し、母を見ていてほしいんです」——お迎えの支度をしながら、娘さんが玄関でぽつりと言った、そのひとことでした。その日の記録には、体温・食事量・排泄の欄がきちんと埋まっていて…
父の通帳を「頼むな」と渡された日から、姉弟で揉めずにお金を整えた順番
父の通帳を「頼むな」と渡された日から、姉弟で揉めずにお金を整えた順番 「これ、頼むな」 父の家の台所で、退院から少し落ち着いた頃に、父がそう言って、通帳と印鑑の入った古い小箱を、…
多職種カンファで「誰が決めるの?」が消えた、最初の1問を変えた話
多職種カンファで「誰が決めるの?」が消えた、最初の1問を変えた話 特養の現場で、月に一度の多職種カンファに同席していた、ある時期の話です。 その日のカンファには、主任さん、介護福…
母の靴をしゃがんで履かせた夜、膝が立ち上がらなかったわたしへ
母の靴をしゃがんで履かせた夜、膝が立ち上がらなかったわたしへ 実家の玄関で、母の靴を履かせるためにしゃがんだ夜のことです。 履かせ終えて立ち上がろうとしたら、膝が、すっと伸びてく…
ケアマネさんの初回訪問の前夜、A4一枚に枠を三つだけ書いた話
ケアマネさんが初めて家に来る、前の夜のことです。父の実家の台所で、わたしはA4のコピー用紙を一枚、テーブルに置いたまま、三十分ほど何も書けずにいました。明日、何を話せばいいんだろ…
素敵なコラム紹介 #3|続けるために整える
素敵なコラム紹介 3|続けるために整える けありんぐ編集部です。「素敵なコラム紹介」も、今回で第 3 回を迎えました。3 週間に一度、現場で働くみなさんの手もとに、そっと置いてお…

理学療法士が考える、暮らしを支える在宅リハビリのあり方
在宅リハビリの目的は「自分らしく生きる」こと 理学療法士として多くの利用者様と関わる中で、常に大切にしていることがあります。それは、リハビリの目的は単に身体機能を回復させることだ…