さゆり | 介護施設で気づいた段取りの話
@kaigo_operations
介護施設で 10 年以上、理学療法士として現場に入ってきました。主任さん・施設長さん・ケアマネさんが翌朝の申し送りで使える「段取り」を中心に、移乗・転倒予防・家族面談・引き継ぎノートの整え方を、現場を責めない温度でまとめます。
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全 9 件
「転びかけた」を、家族より先に知らせる基準を変えた日
「お母さん、転びかけたことがあったんですって? どうして教えてくれなかったんですか」 面談室のテーブル越しに、五十代くらいの息子さんがそう言った瞬間の空気を、わたしはまだ覚えてい…
巡視の順番を、部屋番号順からやめた日
「三時にコールが鳴って、駆けつけたらもう床に座り込んでいらっしゃいました」。 先週の夜勤明けのミーティングで、まだ経験の浅いスタッフがぽつりと言った一言が、わたしの中でずっと引っ…
歩行器のグリップに、指一本分のテープを貼った日
朝の光がまだ薄い、7月にしては少し涼しい朝でした。面会前に歩行器のグリップの高さを見て、わたしは手を止めました。79歳の女性の方が、いつも使っている歩行器です。グリップの位置が、…
娘さんが置いていった、ふわふわの新しいスリッパを前に迷った日
面会の帰り、88歳の方の居室に、紙袋がひとつ残されていました。中身は真新しいスリッパ。淡いピンクで、履き口にふわふわのボアがついた、見るからに暖かそうなものでした。 「娘が買って…
夜勤明けの申し送りで、いつも聞かれる「これ、一人でいいんでしたっけ」
夜勤が明ける少し前、まだ薄暗い廊下で、若いスタッフさんに呼び止められることがあります。「〇〇さん、移乗って一人でいいんでしたっけ、二人でしたっけ」。理学療法士として、この特養に1…
家族面談の前、玄関で息子さんが言った一言を記録に残していなかった日
「もう少し、母を見ていてほしいんです」——お迎えの支度をしながら、娘さんが玄関でぽつりと言った、そのひとことでした。その日の記録には、体温・食事量・排泄の欄がきちんと埋まっていて…
多職種カンファで「誰が決めるの?」が消えた、最初の1問を変えた話
多職種カンファで「誰が決めるの?」が消えた、最初の1問を変えた話 特養の現場で、月に一度の多職種カンファに同席していた、ある時期の話です。 その日のカンファには、主任さん、介護福…
夜の居室を床から見たら、転倒のヒヤリは動線にあった話
夜の居室を床から見たら、転倒のヒヤリは動線にあった話 特養の現場で、夜間のヒヤリ・ハットの記録をめくっていた、ある週の話です。 同じ方が、同じくらいの時間に、同じ場所で、ヒヤリを…
夜勤明けの申し送りを5行に絞ったら、朝の動き出しが30秒早くなった話
夜勤明けの申し送りを5行に絞ったら、朝の動き出しが30秒早くなった話 特養の現場で主任を任されて、2 年目の春の話です。 朝 6 時 30 分、申し送り室。夜勤明けの介護福祉士さ…