夜勤の仮眠椅子でお尻から太ももが痺れていた日、わたしが変えた座り方
夜勤の仮眠時間、詰所の硬い丸椅子に座ったまま、少しだけ目を閉じるつもりでした。次に瞼を開けたとき、時計は四十分も進んでいて、お尻の奥から太ももの外側にかけてジンジンとした痺れが残っていたんです。立ち上がろうとした瞬間、右足にうまく力が入らなくて、思わず机に手をつきました。
この記事は、夜勤で座りっぱなしになりがちな介護職員さんと、病院やケアマネさんとの面談で長時間椅子に座ることが多い家族介護中の方、両方に向けて書いています。
なぜ座ったままの仮眠で、お尻から太ももが痺れるのか
理学療法士として見ると、これはお尻の奥にある梨状筋という筋肉が、座り姿勢のまま長く圧迫され続けている状態に近いんですよね。梨状筋のすぐそばを、坐骨神経という太い神経が通っています。座り姿勢が続くと、骨盤が後ろに倒れて、片方のお尻に体重が偏ったまま固まりやすくなるんです。
詰所の丸椅子は背もたれが低くて、骨盤がどうしても沈みやすいんですよね。仮眠の十五分、二十分のあいだ、無意識に脚を組んで丸まっている自分に、あとから気づいたことが何度もあります。移乗の介助で腰を落とした姿勢を繰り返した直後だと、なおさらです。
痺れは、体からの合図です。無視したまま急に立ち上がると、膝がガクッと崩れることもあるので、少し注意が必要なんですよね。

座る前と、痺れを感じたあとで整えること
仮眠に入る前、わたしは座面に手を置いて、坐骨が左右均等に当たっているかを三秒だけ確かめるようにしています。脚は組まず、両足のかかとを床につける。それだけで、骨盤の傾きがだいぶ違うんですよね。
スマホのアラームを二十分でセットして、途中で一度だけお尻の体重を左右にゆっくり揺らす。それだけの動きでも忘れがちなので、意識して続けています。
痺れを感じたときは、座ったまま片足を反対の膝の上にのせて、上体をゆっくり前に倒します。呼吸を止めずに二十秒、左右それぞれ。無理に伸ばそうとせず、股関節の奥がふわっとゆるむところで止めるくらいでいいんですよ。

母の面談の待合室でも、同じことが起きていた
先月、母のケアマネさんとの更新面談で、待合室の椅子に一時間近く座っていたことがありました。母が話す順番を待ちながら、わたしも足を組んで縮こまっていたんですよね。面談が終わって立ち上がったとき、太もも裏がジンジンして、母の車椅子を押す手にまで力が入りにくかったんです。
家族介護をしていると、自分の姿勢を整える余裕なんて、正直後回しになりがちです。それでもわたしは、あの日から面談中に一度だけかかとを上げ下げする癖をつけました。母は隣でわたしの動きを見て、ふふっと笑っていました。「そんなに落ち着かないの」って。

座りっぱなしの痺れは、我慢すればやり過ごせてしまう分、見逃しやすい合図でもあります。夜勤の詰所でも、面談の待合室でも、あなたの体が出している小さなサインに、今日は気づけていますか?
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介護現場で12年の理学療法士です。夜勤明けの介護職員さんと家族介護中の方の隣で、続けるための体の整え方を配信します。 責めない温度感で記載します。
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